「Happiness!」
おっかなびっくり

おっかなびっくり 8

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カンの家へ、急いで移動。
二人とも落ち着きなくて、挙動不審に見えるかも。


いつもならすごく嫌がるのに、二人でシャワーも、カンは文句言わなかった。
体を洗ってあげようとしたら、拒否られたけど。
これも、いつかは慣れてくれるとうれしいなぁ。

だって、なんでもしてあげたくなるんだよね。
喜ぶ顔が見たいから、嫌がられた時は素直に引き下がる。


「お前のがでけぇんだから、時間かかんだろっ。
 さっさと洗って、先に出とけっての!」


目尻を赤くして、カンが言う。

発情した時、カンの目は潤んで、目尻が少し赤くなる。
それ見て、どんどん煽られるんだ。

俺だから、そうなる。

カンはそう言ってくれた。
ただヤりたいだけなら、表情までは変わらないって。



カンのサラサラストレートと違って、俺はキャシー譲りの緩め天パ。
多いから、きちんと乾かさないと、あちこちに跳ねる。
面倒くさくてスキンヘッドにしようとしたら、みんなに「怖すぎる」って止められた。

鏡を見て、止めといてよかったと思うよ。
このガタイでスキンヘッドだったら、たしかにいかつすぎる。
イクヤでも声かけてこなかったんじゃないかな。



乾かし終わったら、カンが出てきたから、バスタオルで拭いてあげた。
これは、恥ずかしそうにするけど、嫌がらなくなったから、かなりの進歩かな。


「お前、こんなに世話好きだったっけ」


ちょっとくすぐったそうにして、ボソボソ言ってくるのが、可愛くて堪らない。


「カン相手だからに決まってるだろ。前は、絶対にやらしてくれなかったしさ」


そう、「ステディ」じゃなかった頃は、「ガキじゃねーっつの」って、怒ってたよね。

俺は、ただヤるためだけの相手。

その前後は必要ないって、バッサリ拒否されてた。


その頃の淋しさを思い出して、今が余計に幸せだと感じるんだ。
だから、このくらいはさせてよね。



カンの上半身に広がる、大きなタトゥー。
最初の拒否反応は、どこか遠くへ消えてった。

自分でも不思議なくらい、あっさりと。

今じゃ、見慣れたどころか、「カンは俺のもの」って証みたいに感じてる。
誰にも見せてない、俺だけへのメッセージ。


カンの髪も乾かしたら、抱きついてきたから、そのまま抱き上げて、ベッドルームへ。
お姫様抱っこは、一度やったら、死ぬほど怒られちゃった。
そんなとこも、カンらしいっちゃカンらしいんだけど。




「昨日もヤったのに、猿かよ、俺たち」


照れ隠しに毒づくのも、俺にとっちゃ可愛いだけだよ。


「猿でいいよ、カンが手に入るなら」


ほら、もっと恥ずかしくなって、黙っちゃった。
いつかは慣れてくれるかな。俺は親父の息子なんだってば。

慣れたら慣れたで、つまんないのかもしれないけどね。

ああ、でも。連続だから、今日は控えめにしなきゃ。
カンに負担がかかりすぎる。

明日は、平日。カンはインターへ行かなきゃだしさ。



「今日は最後まではしないでおくね。明日、インター行くでしょ」

「一回くらいなら、大丈夫だって!」

「この前もそう言ってて、翌日、フラフラだったじゃん。
 俺は、カンに無理させたくないの」


不満そうだけど、さっさとキスして押し倒した。
カンのが、ちょうど腹に当たってる。
ガチガチになってるのを、優しく包み込むと、キスしてる合間に声が漏れる。

この声が甘いんだ。
表情と声だけで、俺、イキそうになるもんな。

これも、前とは全然違うんだよ。

こんなに気持ちよさそうな顔も、甘い声も、絶対にくれなかったよな。



「何、ニヤニヤしてんだよっ。お前は、オッサンかっての!」

「え?そんなに顔崩れてる?」


返事して、ガブリエルにキスしたら、手の中でヒクンと反応してる。

カンの手が俺の頭を掴んだ。


「もうっ、俺ばっか!」


負けず嫌いだから、すごく悔しいんだろうね。
でも、気持ちよさには勝てないでしょ?


「まだ、始めたばっかだよ?」

「お前、優しいんだか意地悪なんだか、わかんねぇよな」


そんなこと言われたら、もっといろいろしてあげたくなるだけだよ。

カンの体を返して、抱き上げる。
あぐらの間に座らせて、首筋や背中にキスしながら、ずっと刺激を与え続けてると、手が滑ってくる。
綺麗でスベスベした背中に、俺のを押し当てると、カンが振り返った。


「なぁ、欲しいって。一度でガマンするから」


カンだって、俺の弱点知り尽くしてるじゃん。
そんな素直にねだられて、イヤだって言えるわけない。

俺の変化に気づいて、すぐに抱きついてくる。
悩んでたら、さっさと自分で解いて、俺にまたがった。


俺の首に抱きついて、少しずつ少しずつ、体を沈めてくる。
カンの熱さときつさに、持っていかれそうになるのを、必死でガマン。

完全に、熱さに包まれたと思ったら、カンが嬉しそうにキスしてくる。


「繋がってっと、安心すんだ。気持ちいいだけじゃねぇんだよ」


ああっ、可愛すぎるっ。
ただ、全部は言いなりにならないようにしないとね。

俺は良くても、カンが困るんだ。

せっかく頑張ってるのに、目先の欲で、努力を無駄にさせたくない。


「俺だってそうだよ。できるなら、一日中、こうやってたいもん。
 でも、それこそ、猿じゃないんだから、やらなきゃならないことがあるだろ?」

「ん、わかってる」


渋々だけど頷いた。
馴染んできて、カンが焦れてきた。



「サイコー!」


俺が動くと合わせてきて、時々、カンが叫ぶ。
煽られて、つい、激しくすると、カンの顔が妖しく輝く。


ああ、俺、こんなとこも日本人だよな。
欧米のエロ動画でも抜けるけど、いまいち明るすぎてさ。

妖しさや艶めかしさ、そんなとこにツボがある。

カンって、言葉は明るいけど、声や表情が適度に湿ってて、色っぽい。


まぁ、こんなの後づけの感想かな。

結局は、カンだったら、何でもよかったんだろうなとは思うよ。



ほら、カンが歯を食いしばった。
俺をきつく締めつけてくる。


こんなに綺麗でエロいものなんか、他にあるわけないもん。



「お前のすげぇ......」


息を切らして、カンがへたり込んできた、
その言葉も、意識してないとこが、またクるんだ。

すぐに元気になっちゃうけど、これ以上はガマンガマン。



晩御飯もまだだしさ。

クルーって、カンのお腹が鳴ってる。
俺も、食欲に意識を向ける。


「ほら、シャワーして晩御飯しよ。課題、見てあげるからさ」

「ん、腹減ったぁ」


いきなり子どもに戻ってるとこが、また可愛いの。
ああ、俺の頭の中は、「カンが可愛い」でいっぱいだ。


いや、ほんとに可愛いんだけどさ。
誰にも自慢できないのが、ちょっと悔しいかな。











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