「SOLD OUT」
気概

サザンクロス 怜の知勇 8

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全部の手続きが済んで、一息ついた。入学式まであと三日。

俺と涼は、まず自転車を買って、マンション周りの探検を始めた。

出発しようしてる俺達を見つけて、昌さんが怪訝な顔で言った。

「ミニバン持ってきてるから、あれ使えよ。

 せっかく、免許取ったんだから、運転しないと忘れるぞ。」

「俺達の町と違って、車で移動するのは、近場だと不便だよ。

 時々、運転させてはもらうけどね。

 俺達、大学終わって帰ってきても、すぐ予備校行くから自転車の方がいいんだ。

 そのために、駒場じゃなくて、こっちに近い学校選んだんだよ。」

健太と一緒に帰ってきて、ボディガードは、昌さんにバトンタッチ。

予備校までは五キロくらいだから、自転車で余裕だしね。


ぐるっと一通り見て回って、健太達の部屋で晩御飯。

「あ、それで、帰るの九時半とかになっちゃうから、晩御飯は先に食べてて。」

「怜ちゃん、僕は僕で、そのくらいの時間になっちゃうよ。

 ほぼ毎日、英会話学校行くしね。TOEFL対策もしなきゃだしさ。」

ああ、そっか、コロンビア大でMBA取りたいって言ってたもんな。

早くから準備するにこしたことないよな。


俺達の会話を聞いて、昌さんがため息を吐いた。

「わかっちゃいたけど、お前ら、本当によく頑張るよな。」

「目標のためだから、頑張れるんだよ。昌さんだって、そうでしょ?」

涼がニコニコして言うと、昌さんは鼻に皺を寄せて、いたずらっ子みたいに笑った。

「でね、お願いがあるんだけど、聞いてくれる?」

首を傾げて、座ってる昌さんの顔を覗きこんでる、涼。

「俺達、手続きなんかで、いっぱいいっぱいだったから、道場やジム、探せてないの。

 土曜は授業ないし、予備校は夜だから、土曜昼に行けるとこ探してくれる?」

そうだった、それ忘れてたよ。涼、ありがとな。

俺が取りこぼしてたこと、よく気がついてくれたな。


食べ終わってから、昌さんが、テーブルに地図を広げた。

「会長と館長には連絡してある。このマンションから近いとこは、こことここ。

 曜日と時間が決まったら、すぐ連絡しろって。話をしてくれるそうだ。」

昌さん、ちゃんと覚えててくれたんだ。俺達が、東京でも続けたいって言ってたこと。


「ありがと!昌さん。」

涼が後ろから抱きついても、昌さんは慣れちゃって動じない。

どころか、頭撫でたりしてる。

健太も、もう顔を引きつらせたりしなくて、ニコニコ笑って見てる。

抱きついてる涼と、動じなくなった昌さんや健太を見てて、

俺達は、本当に家族になったんだ、そう感じて、すごく嬉しかった。
















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