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「Time After Time」
午後五時の入場開始

午後五時の入場開始 11   幸宏

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「じゃあ、年寄りは先に寝るね。
 幸宏と洋一は、ゆっくり楽しんでおいで」


伊織がそう言い置いて、澤井と二人で隣へ移動していった。

蕎麦を食べたら、少し休んで初詣という予定だった。
だが、思いの外、ライブの話題で盛り上がった。
昇平が、早々に戦線離脱したこともあって、残った七人で音楽について語り合う。

詳しくはないものの、ファンであるSMSの昔話なども聞けて、楽しく過ごせている。
他のメンバーが、気を遣ってくれているのは、なんとなくわかった。
ちょっとわからなくなると、すぐに誰かが説明になるようなエピソードを挟んでくるからだ。



「あ、兄貴に報告するの忘れてた!」

「明日でもええやんか。お二人とも疲れてはるやろし」

「うん、私も、幸宏に先に話しときたかったから、明日にしましょ」


七海が焦っていると、由人と笙が宥めに入った。
自分の名前が出るとは思っていなかったから、ドキッとして笙を見る。


「あんな、うちのボスからの正式な申し込みが来る前に、私から説明しとくわ。
 あんたを、うちの東京支社にヘッドハンティングしたい。
 新体制作りの段階から、入ってもらいたいん」


......新体制?

呆気にとられていると、七海が加わってきた。


「俺も転職するんだ、笙の会社にね。
 ただ、入れ替わりになるけど」

「そう、私は、大学に戻る。目標は達成しそうやし、博士課程前期の社会人入試に合格した。
 今まで働いてきたことを学問にフィードバックするするのも、面白いやろ?
 後を七海さんが引き受けてくれはって、ほっとしたわ」

「いや、俺こそタイミング良くてありがたいよ。
 ただなぁ......」


七海が言いよどんで、由人がすかさずツッコんだ。


「笙の紹介なのが、プレッシャーなんか?
 お前にしては、珍しいな」

「俺だって、ビビったりするってば!
 ヒラとは言え、総務担当の取締役だろ?
 今の会社で、やっと総務部次長になったとこだぞ、俺」

「大丈夫やって。俺かって、商事で広報担当の平取や。
 第一、できへんと思うなら、笙が誘たりするわけないやろ」


七海の顔が、とたんに明るくなった。
兄と違って、単純で少し鈍い質らしいのは、喋っているうちに気がついていた。


「そうだよな。自分は信じられなくても、笙は信じられるもんな!
 由人、ありがと!!」

「ほら、言ったじゃん...。笙の紹介だから、大丈夫だって。
 意味わかってなかったの?」


パートナーと紹介された、烈が笑いながら諭す。
かなり神経質に見えるが、自分ほどではなく、柔軟な思考をするタイプか。


「あ、ごめん!笙の話を横取りしちゃったね。
 幸宏君のことは、笙からだけでなく、部下からも聞いてる。
 君が、東京支社にいてくれたら、心強いよ。
 もし、希望するなら、大阪本社にも席は用意できるって」

「そう、まだ完治まではしてないけど、伊織さんから話が回ってきたからね。
 うちの会社なら、コンプライアンスや労働条件はしっかりしてるし、差別も少ない。
 今のとこよりは、かなり居心地いいと思うよ」


伊織や笙たちの心遣いが、ありがたくて泣きそうになった。

隣に座っていた洋一が、そっと背中を撫でてくる。


「ありがとうございます。とても、嬉しいです。
 俺、まだ結論出してないんで、返事はすぐにはできませんが、前向きに考えます。
 きちんと問題を処理して、連絡します」

「まぁ、そんなに、ギチギチ考えんでええよ。
 社長交代までには、まだ時間があるし。
 その時までに、がっちり周りを固めたいってのは、本音やけどな」



Crossroadで会った、健太って子が社長を下りるんだな。
次の人は決まってるって話してたし、その人に合う体制作りってことか。



「笙さんは、仕事やめちゃうんですか?」

「うん、目標立ててた額の貯金ができてしもたし、健太さんが下りるしな。
 それに、次の社長とは、タイプがかぶるから、私は必要ない。
 逆に、七海さんみたいなタイプの方がええねん」


笙が、あっけらかんと言い切る。


「俺も博士課程修了させてもらったし、学位論文も通った。
 今度は、笙の番だね」


それまで、ニコニコと黙っていた要が、笙を励ますように肩を抱いた。
今まで、影が薄いと思っていたが、さすが、あの笙の夫だ。
誰もが一目置く笙を、妻として扱うことが、自然に見える。



「そろそろ、寝よか。明日は、みんなが起きてから、決めようや」


由人の号令で、みなが片づけ始めた。
洋一と二人で手伝おうとしたが、五人の連携が見事で、手を出すすきがない。


「ああ、これこれ。伊織さんに渡したのと、これしか鍵ないから、失くさんようにね。
 伊織さんたちは、奥の部屋で寝てると思うから、リビング横のベッドルーム使って。
 ここと同じ作りやから、すぐにわかると思う」


笙から鍵を受け取り、頭を下げた。


「おやすみ、また明日」


最後の挨拶までが、五人揃っていたものだから、感心しながら玄関を出た。
すぐ隣の部屋まで歩き、そっと鍵を開ける。


「なんか、凄い人ばっかっすよね。
 普通に見えるのに、普通じゃないっていうか」

「俺も、ずっとそう思ってた。
 つきあいの長さもあるんだろうけど、お互いをすごく理解してるよね」

「......幸宏さん、大阪に行っちゃうんすか?」


酔ったのか、洋一が不安げに、自分を見る。
起きれば忘れているかもしれないが、嘘は吐きたくなかった。


「まだ決めてないよ。決めたら、すぐに洋一君には話すから、心配しないで」











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