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「Time After Time」
午後五時の入場開始

午後五時の入場開始 7   幸宏

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ドライヤー片手に、洋一が注意する。


「冷えないように、きちんと髪の毛乾かしてくださいよ」


毎日部屋へやってきて、何くれとなく世話を焼いてくる。
下心なく、世話を焼くのが楽しいと言った風にしか見えない。
澤井が同居してからできなくなったストレスを、自分に向けているのかもしれない。
壁がなくなるまでが嘘のように、親身に面倒を見てくれる。

告白直後は、気まずくなるかと思ったが、全くなかったことのように振る舞っている。
伊織からの、半ば暗示に近いアドバイスもあり、自分も気にせずに過ごせている。



今日は、大晦日。

伊織たちと、カウントダウンライブへ参加する。
笙のバンドメンバーも参戦して、終了後は、揃って初詣に行こうと予定している。
メンバーの中には冬威の弟もいると聞いているから、会えるのが楽しみだ。


SMS目当てとは言え、REALの曲を全く知らないではつまらないだろう。
そう、洋一が気を利かせて、予習用にiPodに落としてくれた。

全アルバムを聴き込むのは時間がかかりすぎる。
定番の曲と新譜を中心に、何枚かの洋一お気に入りのアルバム。
その中に、聞き慣れないヴォーカルの曲があったので、質問してみた。

他と違ったシンプルなアレンジ、時にはアコースティックギターだけの伴奏。
決まってラブバラードで、ストレートに愛しさや切なさが詰まっている。


「ああ、それ、ユージがヴォーカルなんすよ。
 ただ、ステージでは、アレンジ変えてコウセイが歌うんです。
 生で聴いてみたいっすけど、一度も演ってくんないんすよね」


コウセイのような巧さはないが、渋めの声に味のある歌唱。
洋一と同じように、ライブで聴いてみたいと思うファンは、多そうだ。





「ああ、ユージのヴォーカル曲?
 あれを生で聴けるのは、世界で一人だけだよ」


昼食の時、その曲が話題になった。
面白そうに笑いながら、澤井が説明を始めた。

ライブは、五時開場、六時開演、年が明けたら一曲で終了。
アンコールは不可と、チケットに明記されている。

長丁場だけに、館内の飲食は許可されているようだ。
今日は、しっかりとした昼食を遅めに食べて、加代特製の弁当を持っていく。


「全部、ラブソングでしょ?奥さんのキャシー宛なんだよね。
 レコーディングの時でさえ、自分で全部セッティングして、他人には聴かせない。
 で、自宅のスタジオで、たまに歌ってあげてるんだって」

「冬威さんもだけど......ユージもイメージ違いすぎ」


思わず零れた一言に、伊織と洋一が、声を上げて笑う。


澤井もユージも、種類は違うとは言え、芸能界の人間だ。
幻想を創り上げて提供するのが、彼らの仕事。

少し考えればわかることで、理解しているつもりではあった。
しかし、実際に素の姿を見たり聞いたりすると、驚いてしまうのは、まだ慣れていないせいか。


「歌うどころか、MCさえも絶対に演らないからね。
 HAKONIWA時代も、コーラス嫌がって、ルイさんに叱られてたな」

「え、あー、そう言えば、俺、ユージの喋り声知らないかも。
 テレビでも、コウセイがフォローしてませんでした?」

「うん、俺やコウセイ、サムが喋ってばかりだった。
 曲作ってるのはユージだったから、雑誌のインタビューでも質問されてたけど。
 ほとんど、コウセイが代わりに答えてたよ」


澤井が懐かしそうに語るのを、伊織は楽しそうに聞いている。
以前に言っていた通り、REALのメンバーとの確執は解決しているのだろう。

でなければ、こんなに明るい笑顔で、気軽に喋ったりはできない。


「少し前までは、ユージが普通に喋るのは、メンバーとキャシー以外だと、エイチだけだった。
 ルイさん繋がりもあって、あの二人、意気投合してさ。
 俺とも仲がいいから、エイチにキレるかと思ってたけど、そこまでガキじゃなかったし。
 最近では丸くなって、スタッフや子どもたちとも喋ってるって話だよ」

「え、マジすか?!うっわ、想像できないっすよ!」


珍しく、洋一が素に戻って話している。
加代が注意しようとしたが、伊織が止めた。

澤井は気にしてないどころか、洋一が遠慮しないのを喜んでるように見えた。





ライブ会場までは、車で移動だ。
関係者用駐車場を手配してもらったらしい。

ニュースでも報道されていたように、帰省のラッシュは終わったようだ。
毎年のことながら、街が静かに思える。
首都高の混雑を考えて、念の為にと早めに出発したが、必要なかったかもしれない。


開場は、五時。

グッズ売り場には、長い列ができていた。


「洋一君、欲しいグッズ、三つあるんだよね?
 俺もつきあうよ。一人二点って告知にあったし」

「幸宏さん、ありがとうございます。
 伊織様、寒いですから、先に入っててください。
 これ、弁当と飲み物です。
 終了後は、駐車場でお待ちしてます。
 俺たちが到着したら、すぐにメッセしますから、それまでは建物から出ないでください」


二人で列へ向かおうとしたら、澤井が声をかけてきた。


「買えたらでいいんだけど...パンフだけお願いできないかな。
 さすがに、それまでは頼めなくてさ」


澤井が、照れくさそうに頭を掻きながら頼む。


「もちろんっすよ!幸宏さんが来てくれるから、余裕っす!」


ワクワクした感情を隠せない洋一と、優児や英一にパンフレットまでは頼めなかった澤井。

二人のやり取りを見て、微笑ましく思った。











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