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「Time After Time」
午前六時のアラーム音

午前六時のアラーム音 14   冬威

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伊織の体中にキスを落とし、手で触れて確かめた。
二歳上とは思えないほど、瑞々しい肌に驚きながら。

そのうち、伊織の手が自身に伸びてきた。
ククッといたずらっぽく笑っているのが、少し悔しい。


「エステや整形で、見た目は頑張れるけど、そこまでは無理だよ」

「わかってるってば。逆に、昔みたいだと、僕が困る。
 元から弱いのに、年で体力落ちてるんだからさ」


勃ち具合も硬さも、若い頃とは比べ物にならない。
伊織を欲しいと感じて勃ちあがっただけでも、よしとして欲しいのが本音だ。


「正直、昔のままだったらどうしようかと思ってた。
 個人差が大きいからね、こればかりは」


くるんと体を入れ替えて、口に含んできた。
小さな口に頬張ってる姿は、心臓に悪いほど淫らだ。


しかし、今は直接的な快楽よりも、もっと欲しいモノがある。


「伊織さん、そんなことしなくていいから、こっち来て」


不思議そうな伊織を抱き上げて、脚の間に座らせた。
自分の体にすっぽりと収まるように、抱きしめる。

伊織は、血圧も体温も低い。
ひんやりとした身体が、少しでも温まるように力を込めた。


「寒くない?」

「うん、あったかくて気持ちいい」

「ずっと、気になってた。夏でも長袖だし。
 俺に合わせて冷房入れてくれてたけど、寒かったでしょ?」

「君って、ほんっと......」


言いかけて、またクスクスと幸せそうに笑い出す。
今日の伊織は、初めての顔ばかりを見せてくる。


「可愛くて可愛くて、どうしていいかわかんなくなるよ」




少しだけ隙間を空けて、勃ちあがってきた伊織自身を握る。
身体と同じ、なめらかな手触り。

するすると手を滑らせながら口づけると、舌が絡んできた。
伊織の手が、自分のものに伸びてくる。


キスして、顔を離して見つめ合って、またキスして。

互いの呼吸に合わせて、右手を動かす。

息が上がってくる。喘ぐ声が耳に甘い。

少しだけ舌っ足らずな話し方も、初めて聞いた。


「伊織さんだって、可愛くてしかたないよ。
 昔は、こんなじゃなかったよ?」

「...ん。昔はね...スッキリしたかっただけだったしね。
 それは、お互い様じゃない?」

「うん、後腐れがない相手だって、思ってたからさ。
 ......でも、今は違う。好きだよ、伊織さん」

「僕もっ」


伊織が悲鳴にも似た声を上げ、キュッと堅くなって手に熱さを感じた。
その声まで飲み込んでしまいたい衝動に駆られる。

両手で力の抜けた腰を抱き、噛みつくように唇を貪った。
自分は、まだまだ大丈夫そうだ。


「身体、大丈夫?疲れたなら、離していいよ。
 俺、こうしてるだけで、すごく気持ちよくて幸せ」

「......少し若いと思って、僕のこと年寄り扱いしてない?」

「わかってるくせに、言わせないの。
 年寄り扱いじゃなくて、体が弱いの知ってるからだよ。
 大事にしたいだけなの、俺は」



そうだよ、ずっと思ってた。
大好きな人に、好きになってもらえたらって。
そんなことが叶うなら、大事にして、いっちばん大事にして、守ってあげたい。

王子なんて言われてたけど、ほんとは騎士になりたかったんだ。
強くて、カッコいい、好きな人を守ってあげられる、ナイトにさ。



「中身は、俺の方が弱くて、また迷惑かけちゃうかもだけど。
 伊織さんがいてくれるなら、俺、頑張る。
 中身も強くなれるように、頑張るから」

「無理しちゃダメ。やっと、力を抜いて生きられるようになったとこでしょ。
 僕も無理しないから、約束して?」


うん、と頷こうとしたら、伊織の手が動きを速めた。
不意を突かれてしまい、我慢できずに吐き出してしまった。


「伊織さん......ズルい」

「僕だけイって、君を放置なんて、プライドが許さない。
 久しぶりに見たけど、やっぱり君って、あの時の顔までカッコいいよ」

「伊織さんは、エロくて綺麗だよね」


軽く触れるだけのキスが、唇に落ちてきた。
抱き寄せようとすると、するりと躱される。
ベッドルームの隅にある冷蔵庫から濡れタオルを出して、二人の汗ばんだ体や汚れた手を拭っていく。



あ、この匂い。



深く吸い込むと、いつものハーブティーと同じ香りがした。
それが、いつもとは逆に、不安を感じさせる。

現実味が薄れて、夢じゃないかと不安になったのだ。



「なんて顔してんの?」

「いや...なんか夢見てたのかなって...」

「大丈夫だよ、夢なんかじゃないよ。
 もし夢だとしても、醒めない夢だよ」


醒めない夢......こんな幸福があるんだろうか。

自分みたいな人間のクズが、幸せになってもいいのだろうか。



瞳と和解できた。
春樹は独り立ちして、自分のことは恨んでいない。
それどころか、好きで尊敬していると言ってくれる。

許されたと思ったが、果たしてそれは勘違いではないのか。


別の不安が湧いてきて、無意識に眉間に皺が寄る。
伊織が首を傾げて、自分を見ている。

やがて、諭すように喋り始めた。



「僕が、君を幸せにしてあげる。
 君が欲しかったものは、全部あげる。
 だから、僕に君をちょうだい?」



目の前の伊織は、優雅に微笑んで、そう言った。











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