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「True Colors」
千紫万紅

千紫万紅 11

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せっせと作ったマウスパッドは、六百枚を超えた。
包装用のプラバッグや紙バッグは、昇平に教えてもらった店で安く仕入れた。

ちょっとした時間に、少しずつでも作業してたら、締め切りには余裕もいいとこ。
夏休みシーズン直前に、全部、終わっちゃったんだよね。

明日の土曜、昇平と由人のワゴンで、笙の実家に運んでもらうことになってる。
由人、車買い替えたと思ったら、今度はワゴンだったんだよな。
早速、役に立つって喜んでた。
それに、落ち着いたら、みんなでドライブしようとも。


ソファに並んで、カレンダーを眺めてた。
晩御飯も運び出す準備も完了したから、二人でくつろぎタイム。


「今年の夏休みは、練習と準備で追われると思ってたなぁ」

「うん、俺も。昇平たちに聞いても、今はやることないらしいんだよね。
 引っ越しも終わっちゃったしさ」


新居に遊びに行くにも、二人が忙しくて邪魔になるから、遠慮してる。

要は、仕事もだけど、技能検定の試験勉強もあって忙しい。 
笙は、仕事と準備で目一杯らしいし。
要が試験で動けない分、笙が、親族の会食や、昇平たちとの打ち合わせを仕切ってるから。
倒れるなよって思うけど、頑張っちゃうのが、笙なんだよな。



今年の夏休みは、九月上旬。
七月は烈、八月は俺の仕事が詰まってたんで、話し合って決めた。


「「夏休み、どうしようか?」」


同じこと言っちゃって、二人で大笑い。

練習以外に予定は入れてない。
夏フェスもライブも、チケット申し込みはしなかった。
SMSの十周年だけ、今年は参戦予定。



あの夏フェスに、今年もHAKONIWAは参加する。
それも、大トリ。
たぶん、兄貴以外の実力が、評価された結果。

あれから、兄貴のライブは見ていない。
DVDでも、あの時の兄貴を思い出してつらくなる。

烈がいてくれて、よかったよなぁ。
ショックは受けたけど、引きずらなかったのは、烈が普段通りだったから。
下手な慰め方とかされたら、危なかったと思う。


今からだと、海外は無理だろうな。
でも、平日なら、国内旅行くらいはできるよね。


「温泉、楽しかったよね」


烈が、嬉しそうに話してるのを見ると、嬉しさと恥ずかしさが蘇ってくる。
嬉しさの方が、もちろん大きいけどね。


去年の夏休みは、俺たちにとって、特別なもの。

鈍くてバカな俺が、やっと自分の気持ちに気づいて、烈と向き合うようになった。
ずっと一緒にいようって、二人で決めた、夏。


高校で出会って、なんとなく気がついて。
綺麗で可愛くて、でも女の子っぽくはない。
まるっきり、ど真ん中だと思ったよ。
だからって、恋愛ってよくわからなかったのが、俺のガキで鈍いとこ。


一学期の期末テストが終わった頃、一人になってることに気づいて声をかけた。
ボディガードがいなくなって、女の子にも野郎にも言い寄られて、鬱陶しそうだった。
二人とも、人との関わり方を知らなくて、そのくせ、大人ぶってたよね。


あれから、十二年も経つんだな。



「ナナが、こんなにくっつくの好きなんて、つきあうまで知らなかったな。
 一緒にいると、すぐにハグしてくるよね、暑がりなのに」

「んー、自分でも知らなかったよ?
 好きだなーと思ったら、ギューってしたくなるんだよね。
 暑いのなんか、関係なくなっちゃうし」

「そういうとこも、子犬みたい。デカいけど」


俺の胸のとこで、面白そうに喋ってるのが、くすぐったい。




烈が、振り向いた。
首に、腕が回ってくる。
軽くキスされて、体温が上がる。


「明日、昼からだし、いいよね?」


お願いしたけど、返事はない。
でも、またキスが降ってくる。
舌で唇を触ると、薄く開いた。


「そのまま、しがみついてて」


烈が頷いたから、そのまま抱き上げる。
足が腰に絡みついて、また体温が上がる。

二人でシャワーを浴びてたら、烈がしゃがみ込んだ。
上目遣いで、じっと見られて、心臓が跳ね上がる。


「一度、抜いておこうか。俺、体力ないし」


サラッと言うけど、エロいってば!
さっきまでの恥ずかしそうな顔は、どこにやったのさ?!


「烈って、どんどんエロくなるよね」

「俺だって、男だよ?体が小さくてもさ」

「わかってるよ。じゃないと、好きになってないもん」


まともな会話は、そこで終わり。

それからは、夢中になって、気持ちよさを与えあった。





「お前らなぁ...わかりやすすぎ」


翌日の午後。

俺たちの顔を見るなり、昇平が吹き出した。
由人は由人で、呆れ顔。


「昨日は、俺がスイッチ押したからね。
 あんまり、からかわないでやって」

「...............」


俺だけじゃない、昇平も由人も、烈の言葉に固まった。
いつの間に、そんなこと言うようになったの?!


「烈、性格変わったなぁ」

「ん、自分でも驚いてる。
 まぁ、俺も、オッサンになってきたってことじゃない?」

「オッサンな烈...そんなん、俺が惚れた烈やない!!」

「烈は、烈じゃん!勝手なこと言うなよ、由人!!」


由人の言葉にムカついて、言い返してたら、烈が割って入った。


「アパートの入り口で、話すことじゃなくない?
 早く運ばなきゃ、駐禁切られちゃうよ」

「おう、そうや!とりあえず、一つずつ持って、ついてこい」

「ヤバいわ。点数少ないねん、俺」


ドタバタと段ボール箱を運んで、なんとか第一陣は出発。
あと一往復するから、俺と烈は待機。


「一時間もしないうちに戻ってくるんだから、イチャイチャはナシね」


手を伸ばしたら、軽くいなされて、お預け喰らった。
淋しいけど、ガマンかな。



「れーつー」

「何?」

「俺、烈がオジサンでも、大好き」

「!!」


え、さっきはあんなこと言ってたのに、どーして真っ赤になってるの?
「好き」とか「大好き」って、毎日言ってるよね?!

烈の照れるポイント、時々、わからなくなるよなぁ。


「......ハゲても?」

「うん!」

「お腹出てきても?」

「うん!」


即答したら、なんだか悔しそう。
どうして怒ってるのか、俺、わからないんだけど?

だって、見た目じゃないもん。
烈だから、好きなんだもん。

高校生の頃とは違うよ、俺。
それに、俺だって、いつかは老けるんだよ?


「俺だって、ナナがオジサンになっても、オジイサンになっても、好きだからね!」


あ、負けた気がしたのか。
変なところで、負けず嫌いが出るよね。


「嬉しい!オジイサンになっても、ラブラブしようね!」


あれ、また黙っちゃった。











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