「True Colors」
千紫万紅

千紫万紅 2

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真っ赤になってる、烈。
ほんっと、可愛くてしかたない。
ギューっとしたいけど、汗かきまくったから、イヤがるよね。


「あのさ、彼氏だったら、ベッド以外でもキスやハグOK?」

「......そりゃ、いいに決まってるじゃん。
 今までだって、ベッド行く前に、ソファで軽くしてたりしたし」

「うーん、そうじゃなくてさ。
 ベッドに行くほどじゃなくても、烈に触ってもいい?
 普通にイチャイチャしたいんだけど、俺」


ああ、これ以上ないくらい、真っ赤になってる。
正面から直球過ぎて、戸惑ってるね。


「今、すっごく、ギュッとしたいんだよね。でも、汗嫌いでしょ?
 OKしてくれるなら、すぐにシャワー浴びてくる。掃除も終わったし」

「自覚したら、途端にエロ親父になってる...」

「目の前に、好きな人がいて、すっごく可愛い顔してたらさ。
 誰だって、そう思うもんじゃないの?」


烈が、くるんと後ろを向いて、蛇口をひねる。
ゴム手袋を外して、手を洗ってる。

もう、我慢できなくなっちゃって、後ろからギュッとハグしちゃった。
烈の肩に顎を乗せる感じで、頬ずりすると、スベスベのほっぺ。


「腕、離して。逃げないから」


あ、やっばり、汗臭かったかな。

慌てて腕を解くと、烈がこっちを向いた。
照れくさそうに俺を見上げて、首の後に腕を回してくる。


「...ナナだったら、汗くさくても平気。
 イチャイチャするのも、嬉しい、かも」


か細い声で、そんなこと言われたら、下半身直撃だってば。
普段の暑がりは嘘みたいに、烈の体温が嬉しくてたまらない。

腰を抱いて、軽くキスしてたら、烈の舌が絡んできた。
そんなの初めてだったから、ドキドキしまくって、烈にはバレバレ。


「無理しなくていいよ。キス、苦手でしょ?」


顔を離して、そう言うと、烈が首を横に振る。

潔癖症なのに大丈夫なわけ?
ずっと軽いキスで、精一杯だったじゃん!


「舌同士がくっつくの、気持ちいい」


いつの間にか、烈の顔は、とろんと蕩けそうになってて。
紅い唇から舌が覗いてるのが、もう我慢の限界。

舌を吸って、唇を甘く噛んで、腰を抱き寄せる。

吐く息がどんどん荒くなる、俺も、烈も。

ほんの少し残った理性が、窓全開なことを思い出させた。

顔を離せば、烈の唇と俺の舌が、透明な糸で繋がってる。
烈の吐く息さえ甘くて、頭がクラクラしてきた。



「ここだとヤバいよ。風呂場行こ?」

「ん、こんなに気持ちいいと思ってなかった。
 ほんと、ヤバいかも。声が出ちゃう」


言葉通り、烈は膝が崩れそうになってる。
軽く支えて、またキスしながら、風呂まで移動した。

窓のないユニットバス、オマケに角部屋。
ここなら、締め切った俺の部屋と同じくらい、安全だよね。

狭いけど、そんなこと気にしちゃいられない。
旅行中だって、カキっこしたのに、俺、がっついて余裕なし。

烈、いつも声出さないように、我慢するんだよね。
風呂場のドア閉めたら、油断したのか、小さく声が漏れる。


Tシャツもパンツも脱がせて抱きしめたら、烈が焦れる。
俺のパンツを脱がしてきて、ガチガチになったのに、触ってくる。

思わず、烈の尻を掴んだ。
ほっぺとおんなじ、スベスベの触り心地。


「これ、欲しい」


またまた、烈の初めてが腰に命中。
ねだられるなんて、思ってもみなかった!


「うん、少し待ってね。俺にやらせて?」


準備するのも、絶対に俺にはやらせなかったよね。
恥ずかしいからって嫌がってたけど、今日からはいいでしょ?
調子に乗ってるって怒ると思ったけど、烈は頷いてくれた。


「......ナナだからいいよ。お願い、早く」


やっぱり、恥ずかしいみたいで、声はちっちゃい。
でも、いいって言ってくれたから、構わずに後ろを解いていく。

あ、ローションはあるけど、ゴムは取ってこなきゃ。


「ゴム、取ってくる」

「要らないよ、ここなら」


烈が抱きついてきて、耳元でそう言った。


もう、何なの?!
烈が、別人みたいなんだけど!!
ゴムなしでなんて、一度もヤらせてくれたことないじゃん!


骨が折れるかと思うほど、強く強く抱きしめた。
「好き」が溢れて、烈が欲しくて、俺、涙目。

マットに、烈を押し倒す。
今日は、後ろからじゃなくてもいいよね。
ちゃんと顔見ながら抱きたいんだ。


「灯り点いてて、恥ずかしい...」

「ダーメ、烈の顔見たいもん」


もう何度も、数え切れないくらい、ヤッてきたのに。
今日は、初めての時より、もっともっと、ドキドキが止まらない。

烈が、素直に「気持ちいい」って顔してるんだよ。
これだって、初めてなんだから!!

いつも、悔しそうに、下唇噛んで我慢してたよね。
声だって、出さないように頑張っててさ。

でも、それが烈なんだって、思ってた。


ほんっと、俺って鈍すぎだろっ!

お互いに心を全開にすれば、烈だって力を抜いて感じることができるんだ。

見てるうちに、自分の気持ちよさより、烈の気持ちよさを優先したくなった。
烈が気持ちよさそうな顔すると、どんどん腰にクるんだもん。



「こんなに気持ちいいの、生まれて初めてかも」

「俺もだよ。烈の顔にも声にも、すっごく煽られる。
 いつの間に、こんなにエロくなってたのさ?」

「エロいって...我慢してないだけだよ。
 だって、声出したりするの、恥ずかしかったし...あっ」


最奥まで進んで、馴染むのを待つ。
キスする度に締めつけてくるから、気を抜くとヤバい。


「もう我慢しなくていいんだよ。っていうか、我慢しないでほしい。
 ただの欲の解消じゃなくなったんだしさ。
 烈だから、抱きたいんだよ」


......あれ?

烈、泣いてる?!


「え?痛い?!」

「ううん、違う。...嬉しいだけ。
 えっと、その、動いてくれるかな。もっと、ナナのこと感じたい」


あー、もう!
そんなこと言われたら、胸も腰も、ズキズキしてくるじゃん!

チュッとキスを唇に落として、ゆっくりと腰を動かした。
絡みついてくる烈の熱は、心の奥まで溶かしてくる。



「好きだよ、烈。今まで、ゴメンね」

「俺も、好き。頼むから、謝らないでよ」


つい謝ると、喘ぐ合間に、烈が必死で応えてくれる。
それも可愛くて可愛くて、もう最高なんだってば!

烈の弱いとこは、知り尽くしてるつもりだったけど。
あ、ここもなんだって、新しい発見もあったりして。

二人の間で、烈自身がひくっと動いた。
目を閉じて、大きく息を吐く、烈。
イッたんだと思うと、俺も我慢できなくなって、頭が真っ白になった。


倒れ込んで、また抱きしめて、キスをして。
大好きって言って、言ってもらって、舌を絡めて。


こんなに気持ちいいことがあるなんて、俺、知らなかったよ。


烈、ありがと。
ずっと、隣にいてね。











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